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【原作沿い夢小説】オタク+オタク=?【HQ/影山飛雄】

第6章 4ページ目 らぶれたー?やぶれたー!


「…………よし、でけたっ!」

 入学から一週間が経った早朝、ビシッと白い封筒に文字を書き上げ、咲夜は満足気に封筒をカバンの中にしまい込んだ。



オタク+オタク=?
4ページ目 らぶれたー?やぶれたー!



「と、言う事で呼び出し準備は万端です、ボス」
「誰がボスだ、誰が」
「何となく予想は付いてたけど僕の目には果たし状、と言う文字が見えるよ」

 登校早々にドヤ顔で封筒を取り出した朔夜だったが、隊長と総帥に安定の対応を返された。
 朝からヌフフ顔をしながら話されたかと思えば、影山を手紙で呼び出すと言い朔夜が取り出したのが何故か果たし状。

「絶対来たくなる様に仕上げてみました」
「ドヤァするな」
「影山君気の毒」

 一週間の観察の結果が果たし状。朔夜の考えには付いていけないと言わんばかりのドライな対応を二人はしていた。

「話し出される前に聞いておくけど殿下なんて書いた?」
「ふっふっふっ……」
「総帥、それ聞いたら駄目なヤツ」

 総帥からのツッコミを受けた隊長は朔夜が口を開く前に素早く言う。

「やっぱ面倒だからパス」
「えー」

 ブスっと眉間に皺を寄せた朔夜だっが、じっと封筒を眺めてから隊長に言う。

「隊長、ジュースゴチるから達筆で果たし状書いてくんない?」
「断る」
「ちぇー!」

 交渉失敗に朔夜は不貞腐れたが、まぁ個人的な事だし仕方ないと意気込んで立ち上がった。

「健闘を祈る」
「殿下が祈る側でどーすんのよ」

 総帥に一言に朔夜はてへぺろ、と誤魔化していた。





「……あ?」

 昼休み、下駄箱に来た影山は自分の靴の上に何か置かれている事に気が付いた。朝来た時には確実に無かったそれを怪訝そうな表情をしながら手に取る。

「…………はぁ !? 」

 手に取ったそれは白い封筒。でかでかと果たし状、と書かれている。
 なんでこんな物を置かれたのか、影山に身に覚えが全くなくて混乱してしまう。
 間違いで入れられたのではないのかと慌てながら裏返してみると、裏には影山飛雄殿へ、と書かれていて間違いではないのが分かる。

「はた……果たし…………はぁ !? 」

 混乱しつつも中身を確認しないのは気味が悪く、そおっと警戒しながら中身を取り出す。中の紙にはシンプルで短い言葉が書かれていた。
 その言葉を読んで影山の顔はさぁっと青醒めた。
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