第30章 魔女の薬(兼続さんルート)(R-18)
兼続「無理をさせたな……」
舞に詫びて、ひとまず指についた体液を確認した。
人差し指と親指の二本をつかって子種をこすったあと、指を離して粘度を見る。
何日も溜めおいていた子種のように長く糸をひき、目を凝らしてみると色も濃白のようだ。
(これだけ出して子種が薄まらず、枯れないのはおかしくないか?)
どんなに性欲が強い男だろうと立て続けに5度も精を出せば、半透明になり液状もさらっとしたものに変わるはずだ。
兼続「下腹が異様に熱いのは、もしや子種が作られているせいなのか……?」
新しい子種が次々に生み出されて溜まり、そのせいで射精しても満足を感じなくなっているのだとしたら、今夜は想像以上に辛いものになるだろう。
媚薬が切れるまで淫欲に溺れて性交していればいいという単純なものじゃなった。
兼続「俺が苦しむのはいいとして、舞を巻き込んで壊したくない…」
1つの仮定をたててからは舞が気を失っているうちにと、自慰を繰り返した。
射精することのみに集中して雄をしごき濃白の精を床に吐いた。
兼続「少しでも子種を減らしておかなければ…また無理強いすることになる」
しかし蜜壺に絞りとられるのとは違い、自慰で得られる感覚は薄かった。
たっぷりと溜まっている感覚はあるのに吐き出す量が少ない。そうなるとどんどん身体は熱くなるばかりだ。
体が破裂しそうな感覚になって媚薬の恐ろしさを体感する。
兼続「俺がこうなっているなら他の男達も同じはずだ。
いつまでも舞を寝かせてはいられないな…。
身につけるものは身に着けて、いつでも逃げられるようにしておかなければ危ない」
床に散らばった子種を水で流し、舞を抱えて身体を清めていると、水の冷たさで舞が意識を取り戻した。