第30章 魔女の薬(兼続さんルート)(R-18)
男根を埋め込んで女の深部に口づけしている状態は気持ちいい。荒ぶる身体も獣が住まう捩れた心も、今この時だけは些細な事のように思えた。
か弱い舞が何をしたわけでもない。
ただ生身の雄芯を受け入れてくれただけだ。だがそれだけのことが俺に何よりも力を呼び込んでくれた。
獣が住まう胸の内は常におどろおどろしく晴れることがなかった。
ところが今は明るく温かでふつふつと生命をみなぎらせている。
(なんという充足感だ)
舞と溶け合ったらもっと深い充足を得られるだろうか。
願わくば俺が感じているような感動を舞も感じてくれたらと、激しく心がざわめいた。
兼続「ギリギリ入ったがきついだろう。大丈夫か」
「んっ…大丈夫…」
兼続「眉間に深いシワを寄せておきながら大丈夫だと言い張るのか」
「お腹…きついけど、気持ちいいの、すごく…」
お互い会話をしながら唇を啄む。
それはお互いの荒い息を落ち着かせようとして、実のところ余計酷くさせる行為だった。
兼続「っ、たまらないっ………」
何が我慢できないのか自分でも整理できないが舞を抱きしめた。
兼続「はぁ…っ、舞はさっき『濡れやすい』と言っていただろう?
今のように……中がずぶ濡れだと男がどんなふうに感じるかわかるか?」
「いいえ…?」
答えながらも疑問形を提示してくる顔に口づけし、至近距離で目を合わせた。
膣壁がヒクンと揺れ、快感のあまり顔が歪んだ。
兼続「男根がとろけるような感覚がするんだ。
とても気持ちがいい…」
「え………いま、気持ちいい?」
兼続「ん……とろけて舞の一部になったような……とても…近く感じる…」
「そう…」
とろけるという例え以外、何も出てこない気持ち良さに息があがる。
そんな俺を舞は目を細めて妖艶に微笑んだ。
(こんな顔もするのか…)
心臓を射抜かれ、その衝撃で腰がずしりと重たくなった。