第27章 魔女の薬(謙信様ルート)(R-18)
「ん……」
朦朧としている私の頬に口づけが落ちてくる。
身体を押さえ込んで乱暴なことをしたくせに、想いがこもっている優しい口づけ。
(乱暴にしたいの?優しくしたいの?
謙信様が何を考えているのかわからない)
潤む目を向けると、優しさと欲望が入り混じった色違いの瞳と目が合った。
前髪が端正な影を落として、どこか病的に見える。
謙信「堕ちたか…。舞を同じところまで引きずり降ろしてすまない。
だが……どうしても二人で溺れたかったのだ」
掠れた声は媚薬に冒されているにしては理性的な色を滲ませていて、でも今の私は、そんなことどうでも良かった。
「ん……早くぅ……気持ち良く、してぇ……っ」
謙信「わかっている。共に溺れよう」
謙信様は肩に掛けていた足を落として、身体を密着させてきた。
お互いの背に腕を回して、深い所でひとつに重なり合う。
「ひぁぁぁぁあああっ!!」
理性も羞恥も快楽に沈んで見えなくなった。
感じて、求めて、謙信様と一緒に快楽に身を落とした……。