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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第27章 魔女の薬(謙信様ルート)(R-18)


「ごめんなさい、少しびっくりしただけです。
 ふふっ、謙信様も慌てる時があるんですね。まさか舐めて慰めてくれるなんて…」

謙信「一瞬我を失っていた。怖がらせてすまなかったな」


謙信様は自分の失態だと気まずそうに視線をずらした。

些細なことを謝り合う私達は、まるで本当の恋仲のようだと胸がフワリと温かくなった。

気持ちがほぐれて『さっき言えなかった言葉を言ってみようか』という気になった。


「謙信様、あのっ…ん!……ん……」


また唐突の口づけをされて、私は両手で口を覆った。

言葉を吸い取った口づけは、とりわけ強引で甘くて、胸の高鳴りを隠すために怒ったふりをした。


「話を切り出そうとしているのに何するんですか!」

謙信「女に言わせる言葉ではないからだ」

「え?」


謙信様は整った顔に苦笑を浮かべると、今度は静かな口づけをしてくれた。


「ん……」


一夜限りの相手にするには長い口づけで、優しさが籠っていた。


「ん、はぁ…」

謙信「……ん」


唇が離れると銀糸で繋がり、糸の先をぼんやりと見つめる。

憧れの人との儚い繋がりはすぐに切れ、私達の関係はこの夜限りだと思い知らされるようだった。


謙信「身体を……許してくれないか。
 手や口で慰められているうちに、どうしても舞が欲しくて堪らなくなった」


グイと腰を押し付けられて下腹の疼きが大きくなった。


謙信「嫌ならしない…。お前が俺に判断を委ねたように、俺もお前の意志を尊重したい」

「……!」


(自分から切り出すよりも、改まって言われ方が恥ずかしいっ!)


真っ赤になった顔を見られたくないと横を向くと、伸びてきた手で真正面に戻された。

恐ろしいほど整った顔で謙信様が私を強く求めている。


(この人が…私を……抱きたいなんて、嘘じゃない?)


現実離れした事態に情けない声しか出てこなかった。


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