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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第1章 日ノ本一の…(上杉謙信)(R-18)


謙信「優しく抱けば…良いのだろう?
 斬りかかってこいと言ったかと思えば、優しくしろと言う…。愛らしいな…静華は」


身体をひき寄せられて、端正な顔立ちがぐんと近づいた。この瞬間はいまだに慣れず、ぎゅっと目をつむった。


ちゅ……


「ん…」


これからする深い口づけを予告するように、挨拶のような軽い口づけをされた。
謙信様は慣れない私をいつも甘やかしてくれる。


(優しいな……)


一日目の初夜の時も、私が怖がらないようにたくさん言葉をかけてくれた。
緊張でがちがちなり、指の先まで強張らせている私に、梅を連れてきて和ませてくれた。



謙信『そんなに嫌ならばこのまま寝ても良い。ただし寝返って梅を潰すなよ?』

『嫌だなんてとんでもございません!ただちょっと初めてのことなので怖いだけで……』

謙信『せっかく俺の元に来てくれた静華に酷いことはしない。梅を抱いたままでよい、俺の膝の上においで』



そう言って笑ってくれた謙信様のお顔がとても優しくて、私は触れて欲しいとお願いした。戸惑う私にたくさん愛の言葉をくれ、少しずつ触れてくれて………結ばれたのは夜明け近かった。


謙信「何を考えている?」


声をかけられ現実に戻った。


「あ……初夜の時のことを…謙信様が優しかったなと……」


誤魔化しはきかないと、正直に答えた。


謙信「今、目の前でお前を愛している俺が居るというのに、静華は過去の俺を思い出しているのか」


謙信様は明らかに不機嫌な顔をして唇を寄せてきた。


(まさか過去の自分に嫉妬してる!?)


食べられるような勢いで唇を奪われ、さらに首を下から上にヌルっと舐められた。


「ん!」


たまらず顔を背けると、謙信様に向けた方の耳をかぷりと齧(かじ)られた。

少し乱雑な愛撫に謙信様の嫉妬を感じた。


「あっ、ごめ、んなさい、謙信様…」


謝っても謙信様の愛撫は止まず、身包(みぐる)みを剥がれていく。


(太陽があがりきっていないのに、こんなこと……)


男の格好は脱がせやすいと言っていた通り、本当にあっという間に着物類ははだけられてしまった。
腕に着物の袖が残っているだけで、明るい部屋で全てを晒している。


(………恥ずかしい。ついこの間まで誰にも肌を見せたことがなかったのに)


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