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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第24章 戦国時代の付き合い方(慶次)(R18)



「なに?」

慶次「梳いてやろうと思ったら指が全然通らねえ」


慶次が痛くない加減で指を動かすと、髪が引っ張られた。
酷い絡み具合だ。


「……慶次が激しすぎるからでしょ」

慶次「初めて愛し合うのに、手加減なんてできるかよ」


胸が疼かせるようなセリフに、幸せが沸きたった。


慶次「風呂で髪を洗ってやるから心配すんな」

「似生みたくごしごし洗わないでよ?」

慶次「はっ、わかったよ。似生はお前の好敵手か?」

「そ、そういうわけじゃないけど、慶次の扱いが私と似生、変わりないっていうか…」

慶次「全然違うだろう。こんなに可愛くて、柔らかくて、戦の真っただ中に居ても俺の胸を独占するのは舞だったぜ」

「き、急に素直にならないでよ」

慶次「お前こそ、こんな時にツンとするなよ」


皮肉っぽい声色に、幸せが滲んでいる。

朝日が障子をじんわりと白く染めて、事後の気だるそうな慶次を露わにしていく。


(きれいだな…)


慶次「ん?」

「な、なんでもない」

慶次「なんでもないじゃないだろう」


恋人に見惚れたことが照れ臭くて顔を隠すと、見透かした慶次が笑っている。

静かな夜明けに響く笑い声は、この上なく甘やかな気持ちにさせてくれた。


END


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