第15章 secret word(政宗)
――――
次の日の朝、目を覚ました政宗が『なんで舞はドレスの絵を描いたんだ?』なんて言うもんだから、頭にきてほっぺに渦巻きを書いてやった。
政宗「やめろ、なに怒ってんだ!」
「何よ!だから気をつけてって言ったのに!
お酒の匂いがわからないなんて匂い音痴なんじゃないのっ!?」
政宗「は!?なんのことだ?」
「匂い音痴!バカ!もう知らない!」
その宴以降、私達は夜な夜な絵を描いては楽しんでいるカップルと認定された。
でも実際は……
政宗「ほら、今夜も『え』だ」
「ん……」
舌を食まれる『え』から始まる熱い夜。
「政宗……はぁ、たまには『う』もしたいんだけど…んっ、あ…!」
政宗「それは昼間だけだ。夜はそんなんじゃ足りない。もう一度『え』だ」
「んんっ!!」
熱い楔を内に感じながら、たまらなくなっておねだりする。
「はぁ…ぁ…政宗も『え』して?」
息を乱して愛してくれる政宗が、ニヤッと笑って口を『え』にしてくれた。
たった一文字の秘密の言葉。
それが少しエッチなものだとは誰も知らない…。
END