第11章 聖なる夜は騒がしく(謙信様)(R-18)
こうして俺は朝が来るまで舞を離さず、次の夜も続けて抱き潰した。
疲労でガタガタと震える身体を抑えつけ、無理やり腰を固定して交わった。
白濁を吐き出す度に感じる予感。
謙信「舞……」
嬉しい予感と、4人の時間が終わりに近づいている予感。
何故か切なさに襲われ、何度も名を呼んだ。
謙信「舞……」
「んあ、なんで、すか…?」
心配そうに見つめてくる薄茶の瞳。
肌は汗で濡れ、髪も絡まって乱れきった姿だが……美しい。
(愛してる……お前を……愛してる…!)
謙信「なんでもない。俺をもっと感じてくれ」
(俺を愛し、全身で感じて、)
「ひゃっ!?あっ……やぁ」
(俺の色に染まって……)
謙信「壊れるなよ、まだ、くっ、舞が足りないっ」
(舞の胎内で……)
謙信「っ、出るっ…!」
「うぁ……もう、あぁっ」
(俺達をひとつにしてくれ)
そう願ったクリスマスの夜。
天からの贈り物が俺達の元へと舞い降りた。
小さかった贈り物は舞の腹の中で健やかに育ち、無事にこの世に生まれてくれた。
舞と俺が愛を交わしあった証。
龍輝と結鈴に続く、俺達の宝物。
謙信「瑞穂……俺達の元によく来てくれたな」
瑞穂「んー、あー」
謙信「ふっ、母の次に愛らしいぞ…」
瑞穂という愛の結晶が生まれた聖なる夜。
愛しい舞が俺達の想いをひとつにしてくれた奇跡の夜だった。
謙信目線 END