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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第9章 姫がいなくなった(家康)


――――

1年後 駿府城


ムカつくくらいにこやかに笑いながら、三成がやってきた。


三成「家康様と舞様のお子様の様子を見てこいと、信長様の使いで参りました」

「わぁ、三成君、いらっしゃい!」

家康「また来たの?半月前にも様子を見に来たじゃない。
 お前、ちゃんと仕事してるの?」

三成「ええ。こうしてここに居るのも信長様から頂いた仕事ですから。おや…半月前よりも大きくなられましたね」

「でしょでしょ?ますます家康にそっくりになってきたよね」

三成「ええ、そうですね」


三成が息子を抱き上げている。


家臣「やはり舞様には旦那様が二人いるようですね」

家康「……それ、本気でやめて」


なんだかんだと信長様の代筆で俺に書状を書くのは三成で、やっぱり舞が見たという歴史はその通りに進んでいるみたいだ。


家康「はぁ……」


舞が結び付けた、切っても切りたくても切れない腐れ縁に、俺は大きなため息をついた。


END

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