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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第8章 姫がいなくなった(秀吉さん)


秀吉「今すぐ舞を感じたい」

「え、待って……ん!」


畳の上に押し倒されて口づけされた。
羽織をはだけられ、露わになった肌の上を熱い指が触れてくる。

チュ、チュ……と音をたてて執拗な口づけをされていると、それに混じって外からは鳥の鳴き声が聞こえた。


「ん……あ、待って、秀吉さん。私、ずっと疑問に思っていて…。
 私ってなんの鳥になっていたの?」


チュ…とひと際強く吸われた胸の谷間にキスマークがついていた。
秀吉さんが胸の膨らみに舌を這わせながら、上目づかいで私を見た。


秀吉「ん…?なんだ知らなかったのか?
 メスのお前が可愛らしいから、最近うるさいって家康が言っていただろう?ほら、今も鳴いた」

「え…?」


二人で耳を澄ませていると………


ホ~~ホケキョ!


鳥にそんなに詳しくない私でも知っている鳴声がした。


「え!?ウグイス?私、ウグイスだったの?」


秀吉さんが落ち込んでいる時に『チャ~チャ~』としか鳴けなかった自分が、まさかウグイスに変身していたなんて思いもしなかった。


秀吉「あれはオスの声だからな、お前は鳥になっても女の子だったろう?
 メスはあんなもんだ。でも今思えばウグイスのお前も可愛くて良かったな……」

「?」

秀吉「返事をしたり、怒ったり、俺のために歌ってくれようとしただろう?」


また1つ赤い花が咲いた。


「んっ!」

秀吉「……今度は舞を気持ち良くさせて、啼かせてやるよ」

「あっ………」



部屋は甘い空気で満たされ、触れ合える喜びに夢中になる二人の耳には春の歌声。


秀吉「まだ足りない。もっと欲しい…」

「は……ぁ」



鳥のさえずりに混ざる甘く高い啼き声。

それに気が付いた者は…………


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