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ハイキュー 短編夢小説集

第11章 超短編part1 高校生彼からの告白~木兎光太郎~


「なーなー!聞いてる !? 」
「うん、聞いてはいるよ?」
「絶対聞いてないって!反応薄過ぎ!」

ワーワーと目の前で騒ぎ立てる木兎に、私は困り果ててしまっていた。
自販機でジュースを買っていた所、突然現れた木兎に「好きだ!」と言われてしまった。
木兎の意図が分からな過ぎて、反応に困っていたらこんな風に騒がれてしまっている。

「俺本気だから!本気!」
「う、うん……」
「ほらぁ!全然反応無いじゃん!照れてよ!返事はっ !? 」

すぐに答えを求められても、返せなくて口篭ってしまうと、ガッシリと両手を握り締められて、木兎は言った。

「じゃあ俺が一番のエースになったら、付き合って!俺、お前の事本気で好きだから!」
「わ……分かった…………」

余りの木兎の押しの強さについつい頷いてしまうと、木兎は飛び跳ねて全身で喜びを表現していた。

「やったぁ!約束だからな!絶対だからな!やっぱりナシは駄目だからな!」

マシンガントークの様に木兎は私にそう告げ、まるで台風の様に走り去ってしまった。
一人取り残された私は、最後まで状況を理解しきれなかった。

(一番のエースって……何だろう)



(2021,6,13 飛原櫻)
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