キミだけのヒーローに.......【ヒロアカ/爆豪勝己】
第7章 #4 父母
三日後。幼稚園に登園するやいな、命が俺に飛びついてきたのだった。
出久じゃなくて俺なのが珍しい、と思いながら頭を撫でてやるとパッと顔を上げた命が口を開いたのだ。
「かっちゃん!かっちゃん!」
「何だよ、朝から珍しいな」
俺がそう言うと、命は今までに見た事が無い程の笑顔で話を続けてきた。
「お父さんがかえってくるの!みんなでお出かけする、ってお母さんが言った!」
半年間、一度も見なかった命の父親、大地が帰って来ると言う事実に俺は目を見開いて、すぐに返答してやれなかったのだった。
(2022,2,16 飛原櫻)