【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第12章 第九話 クチヅケ
「う~~~~ん………………」
風呂から上がり、気を失っている池ヶ谷の髪の毛を乾かしながら考えていた。いくらなんでも流石にヤり過ぎなんじゃないかと。
昨日初めて身体の関係が出来たばかりだと言うのに、何回ヤったのか呟く。
「夜に十回に朝起きてから二回、で今風呂場で二回ってもう十四回もシてるのか……」
髪の毛が乾いたのを確認してドライヤーを止め、互いの液体でびしょびしょに汚れているベッドのシーツを剥ぎ取り、池ヶ谷を抱きしめ横になる。
理性の糸がぶっ飛んで強姦した事に後悔はないし、本気で妊娠させようとしているのだから、膣内射精(なかだし)に対する罪悪感なんて微塵もない。早く妊娠しろと願いながらヘソの下を撫で回す。
ただ流石に射精(だ)し過ぎていて、そろそろ精子も出てこなくなってきた気がする。
「もう一回妊娠やセックスについて調べてみるか」
枕元に置いてある池ヶ谷のスマートフォンでインターネットを見る。ガラゲーの画面よりも見やすく使いやすい、と買い替えを本気で考えてしまう。
使い方教えてもらっておいて良かったと、眠る池ヶ谷を離れない様に抱き寄せながら、色々なページを見てまわる。
バレーにしか興味が無かった俺が、バレー以外の事をこんなに真剣に調べているなんて初めてだ。池ヶ谷に対しての想いがヤバ過ぎた。
「ふ~~ん……色々とあるんだなぁ」
池ヶ谷に試してみたいと思う事がネット上に溢れ返っていて、忘れない様に頭に叩き込んでいく。出来るだけ羞恥や恐怖に身悶える表情をしてくれる事をしてやりたい。
「…………ンふ……」
腕の中で小さく動いた池ヶ谷に、つい驚いて見た。声を発した唇を見てそう言えばまだココにキスをしていない事に気が付く。
別に避けている訳じゃなかったのだけど、口塞いだら厭がる声とか聞けないと触れずにいた。
ぷにっと唇に何度も触れていると、無性にキスがしたくてたまらなくなる。別に犯した時の様に勝手にすればよかったのだけど、確認したくて肩を揺らして無理矢理起こす。
「……とび、おさま?」
完全に寝惚けている池ヶ谷の唇をふにふにと触りながら尋ねる。
「誰かとココでキスした事ある?」
働かない思考で必死に言葉を理解しようとしているらしく、即答されず少ししてから返事が来た。
「ない、よ……?」