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【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】

第10章 第七話 ザツダン


 すりすりと腹の上を撫でる。子宮があると思われる場所を丁寧に撫でながら言う。

「なぁ、さっき出掛けてる時にネットで調べたんだけどさ、精子って射精(だ)してから三日間も膣の中で生きて行動するらしいぜ?今も伊織の膣内(なか)動き回って卵子何処だ、って精子が泳ぎ廻ってるんだ。三日間も在れば俺の精子絶対に伊織の卵子見つけて捕まえてくれると思ってんだ」
「いやっ嫌々っ!」
「伊織の排卵日って何時?今日?明日?それとも昨日で今受精してるとこか?」
「それ以上言わないでぇ!」

 考えたくもない話題に池ヶ谷が必死に首を振る。今の池ヶ谷にとっての一番の恐怖(さいあく)は、俺との性行為で妊娠をしてしまう事。
 何時現実になってしまうのか分からない恐怖に怯え、泣いている表情が可愛い。

「早く影山伊織になってよ。俺だけの伊織になってくれよ」
「なっなるっ!もう飛雄様以外見ないっ!見ないからっ!卒業したら結婚するからぁ !! 」
「卒業なんて先過ぎ。それまでに他の男が伊織に手、出してくるかもしれないだろ?妊娠して腹膨らんだら俺のモノなんだ、って皆分かってくれるだろ?」
「いやぁ!妊娠は嫌ぁ!」

 ぶんぶんと首を振り拒絶を繰り返す池ヶ谷の首輪をずらし、チュッと強く吸ってキスマークを作る。服で決して隠せない所に何個も。

「ふっ……うぅ……」

 チュッチュッ音が鳴る度に、池ヶ谷が耳まで真っ赤に染めて震えている。俺が見たい表情はこれだ。
 皆に決して見せた事のない俺だけに見せてしまっている表情。

「影山伊織になったら皆なんてお前の事呼ぶんだろ?影山が二人もいたら混乱しそうだ」
「やっめてぇ……」

 何度も言葉で攻めて頭の中に公式が出来上がったらしく、影山姓イコール妊娠になったみたいだ。意識すればする程妊娠でもしてしまう様な表情で池ヶ谷は俺を見上げる。

「助けっ……」
「抜いて欲しかったらさ、今から俺が言う言葉言ってみろよ」
「……なっ何っ !? 何でも言う!何でも言うからっ」

 藁にでも縋る気持ちなのだろう。必死に尋ねてくる池ヶ谷に笑いながら俺は言ってやる。

「飛雄様が好き。本当は今すぐ飛雄様の精子で妊娠したいんです」

 言葉に心底恐怖したのだろう。サァッと青白い顔で俺を見つめて口を震わせている。
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