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【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】

第71章 another:15


 妊娠している事が分かり、気だるさと熱っぽさが初期症状だと理解してしまうと意識してしまう。
 これから春高予選本戦が始まると言うのに、私の身体は耐えられるのか不安になる。
 病気では無いので、意識を集中すればなんとかなるけれど、気を抜くと一気に身体が重くなってしまう。

「……伊織……気持ちイイか?」

 影山君の呼び掛けに、今はセックス中である事を思い出した。
 妊娠している事から激しいのをするのが怖くて、優しくして欲しいと強請ってしまった。
 駄目と言われると思っていたのだけど、影山君は優しくしてくれて、子供がいるまま子宮内射精(なかだし)をされている。

「気持ちイ……凄く……気持ちイイよ……優しいのいっぱいシて……」

 気だるさの事も相まって、優しくされるのは凄く身体が楽で、気持ちも良かった。
 ぬぷぬぷと結合部からの水音を聴きながら、影山君の事を変わらず受け入れている。

(妊娠……してるのに……今日も……いっぱいシてる……)

 妊娠してもセックスしているのは私が隠しているからだけれど、妊娠した事で改めて私達の行為の多さを自覚していた。
 毎日必ず交わって必ず子宮に射精されていたら、妊娠して当たり前だった。
 すぐに妊娠しなかったのは排卵日の問題だけで、最初の時が排卵日だったらあの時に妊娠していたんだと思う。

「伊織……早く……早く俺の子を孕んでくれっ……」

 出し入れを続けながら妊娠を望む影山君の言葉に胸が痛くなる。


 本当はもう妊娠してるの、孕んじゃってるの。
 私のお腹の中に影山君の子供が居るの。


 怖くて伝えられてないだけで、私の身体はもう影山君の願いを叶えてしまっているの。

「赤ちゃん……赤ちゃん……私……」

 つい妊娠している事を言いそうになってしまい、慌てて口を噤む。
 影山君の欲を独り占めし続ける為にも、私からは妊娠の事実は言えない。

「射精(だ)すぞ……伊織、子宮内射精(なかだし)するぞ……」
「アッ……アッ……子宮内射精(なかだし)……妊娠……」
「妊娠する為に射精(だ)すんだよっ!」
「アアッン!」

 パンと打ち付けられ、結合部をグリグリと押し付けられたので子宮内射精(なかだし)されたサインだった。
 もうどれだけ射精(だ)されても私の身体は卵子を作る事はない。
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