【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第33章 第三十話 ヤクソク
東京遠征は自由なんて殆どない状態だった。新しい技、技術、周りと合わせていく事、課題は山積みだ。
日中はみっちり基礎練とローテーションの試合に負けたらペナルティー。夜は自主練で終われば風呂に入って寝る。
池ヶ谷はマネージャーとしての仕事が忙しいらしく、ゆっくりと話が出来るのは夜の自主練のトス練を手伝ってもらう時だけだ。マネージャー同士の交流の話を楽しそうにしてきて交友関係は良好らしい。
俺達の関係を隠しているとは言え、練習中の池ヶ谷は本当に強姦させられる前と何一つ変わらない接し方だ。
俺を全く意識していない様にすら感じて仕方ない。
バレーに集中していて性欲が暴走する事はないのだけど、少しの休憩時間にトイレでこっそりとペットボトルに精液を溜めていた。上手い具合に合宿には使っていないらしい冷蔵庫を見つけ、其処に精液ペットボトルを冷やして隠していた。
少しずつ、でも確実に溜まっていく精液を見て何時池ヶ谷の身体にコレを使おうか、それだけが池ヶ谷に触れる事が出来ない俺の慰みとなっていた。
気が付けばもう合宿も三日目の深夜を迎えていて、トイレついでにペットボトルに精液を入れて冷蔵庫へ戻す為に一人廊下を歩いていた。
(池ヶ谷今頃寝てるんだろうな……)
バスを最後に池ヶ谷の女に触れていなく、心がモヤモヤとしていく。触れたい、犯したい、子宮内射精(なかだし)したい。
かぱっと携帯を開き、犯していた時に撮った写真を何枚も見てやる。犯されて子宮に射精されている姿を。
早く写真じゃなくて本物で見たいと歩いていると、ふと廊下に人影があるのに気が付いて止まった。
窓の外を見ているのは間違いなく池ヶ谷、だった。
一人でいて月明かりに照らされるその姿は今まで見てきてモノの中で一番美しく、目を奪われて逸らす事は出来なかった。
気配に気付いたのだろうか、パッと振り向いた池ヶ谷が俺の姿を捉えて驚いた表情をして言う。
「影山……君?」
まさか俺がいるとは思っていなかったのだろう。この場所は女子は勿論、男子の部屋からも離れている場所なのだから。いるとは思わず、まさか二人っきりになれるとは夢にも思っていなく、身体が動かずに立ち尽くしている。
「かげ…………飛雄、さま?」