第14章 近親相姦シリーズ 菅原孝支の場合
初めて知った男の感覚に震えが止まらなかった。
(繋がってる……私と孝支の身体……)
膣の中にあるのは間違いなく兄のモノ。
兄妹で超えてはならない一線を、私達は超えてしまったのだ。
(嬉しい……孝支と繋がってる……)
痛みが和らいできて、男がいるのだと改めて実感が湧いてくる。
孝支に純潔(しょうじょ)を穢されてしまったのだと。
「んッ……アッ…………」
腟内(なか)にある熱の熱さに声が漏れ始めると、動かないでいた孝支が突然動き出した。
「アッアッアァッ !! 」
腰を掴まれて、動けない状態でピストン運動が始まる。余りの激しさにまた絶頂してしまいそうにならずにいられない。
「アッアァッ!こうっ……アッアッ !! 」
「ハッ……ハッハッ !! 」
気持ち良さそうに激しく動く孝支。
こんなにも乱暴な姿は生まれて初めて見るし、あの優しい姿からは想像も付かなかった。
「アァッアッアッアァッんっ !! 」
「ハッハッハッ !! 」
初体験がこんなに激しいなんて考えていなかったと言うか、もっと孝支のセックスは優しいと思っていたので激しさに付いていけない。
「アッ……イっ……イくっ……孝支っ !! 」
「イけよ、何度でもっ……ハッ……」
奥を休みなく突かれ、限界を迎えて激しく締め付けながらイってしまった。
「アアアッ !! 」
「くうっ !! 」
短時間に休む事なくイってしまい、体力の限界も合間みって、そこで意識が途切れてしまった。
◆
カーテンの隙間から朝日が差し込み、それが顔に当たって目が覚めた。
「……ん…………腰、いた、い?」
ズキズキと痛む腰に寝違えてしまったのかと、ゆっくりと目を開くとそこは私の部屋ではなかった。
「……兄……ちゃんの部屋?」
何で兄の部屋で寝ているのだろう、と寝惚けたままで居たけれど、腰が痛いので起き上がろうとした。
……けれど、出来なかった。
覚醒していく頭で自分の状態に気が付く。
私の胸と股に兄の手がある。
「〜〜っ !! 」
一瞬にして全身が熱くなる。
二人して全裸で寝ていて、兄に後ろから抱きしめられる体勢でいる。そして、その兄は寝たまま胸と陰部を触っているのだ。
(そうだ私、昨日自分から抱いてって……セックスしたんだった)