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【18禁】ハイキュー短編夢小説置き場

第14章 近親相姦シリーズ 菅原孝支の場合


 誰にも言えない秘密。
 絶対に知られてはいけない秘密。
 その秘密を抱えて、今日も生きていく。



近親相姦
菅原孝支の場合



 爽やかイケメンと呼ばれる兄。
 部活動でも頼れる先輩みたいで、誇れる兄である。


 そして、私はそんな兄を異性として恋をしてしまっていた。


「ねぇ、兄ちゃん」
「ん〜、どうしたべ?」

 授業で分からなかった所を教えてもらっていた。兄は勉強を教えるのが本当に上手で、将来教師にでもなろうかな、と笑いながら言っている位である。
 教師になったら絶対に人気が出るのだろうな、と思いながら冗談の様に軽い口調で言ってみた。

「私、兄ちゃんの事好きになった言ったらどうする?」
「どうするも何も俺だって好きだべよ。兄妹なんだから当然だべ?」

 当たり前過ぎる返答に、ぷぅっと頬を膨らませた。そりゃあ兄妹なんだから、恋情ではなくて家族愛だと思われて当然なのだけれど。

「兄ちゃんとしてじゃなくて、男の子として好き言ったらどうする?」

 少し真剣に尋ねてみると、兄の手が止まった。そして私の事を真っ直ぐに見ると、ノートを丸めてポコっと軽く叩かれてしまった。

「兄で遊ぶんじゃない」

 本気なのだけれど、伝え方が悪いし伝わっていない。分かっていたけれど、兄は私を異性として見てくれていない。
 妹なのだから当たり前か。

「で、分からない所は分かったべか?」
「うん、分かった」

 これで明日は大丈夫なんだろうな、と安心しながらテーブルの上を片付ける。
 トン、と手が触れ合ったけれど全然意識されていないのが分かる、反応のない兄。

(私、女として魅力ないのかなぁ……)

 はぁ、と溜息が漏れた。
 スタイルが良い訳じゃないけれど、それなりに胸もあるし、ちょっと位意識してくれてもいいのに。

「それじゃあ俺、部活の事でやりたい事あるから、また明日な」

 ぽん、と頭を撫でられてしまい、大人しく部屋に戻るしかなかった。





「はぁ〜〜…………」

 お風呂上がり、脱衣所でパンツだけの姿で鏡を見ていた。
 兄の入っている部活にいるマネージャーさんは他校でも有名な程に美人な人。
 実際に見た事もあるけれど、本当に綺麗な人だった。
 そんな人が身近にいるのだから、私なんかが異性として兄に見てもらうなんて難し過ぎる。
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