第9章 近親相姦シリーズ 黒尾鉄朗の場合
誰にも言えない秘密。
絶対に知られてはいけない秘密。
その秘密を抱えて、今日も生きていく。
近親相姦
黒尾鉄朗の場合
「んっ……んっ……」
体育館の用具室で、少女の喘ぎ声か小さく聞こえていた。
ちゅ、ちゅと唇が触れ合う音が聞こえ、男女の影が重なっているのが分かる。身長差のある男女の影。
男の方の影の手が動き、女のスカートの中に手を滑り込ませていく。
「お兄ちゃん、学校だよっ……」
その言葉に、手を止めた男は頬にキスをしながら答えた。
「ダァーイジョーブ。最後まではしないから。ただ鉄朗兄ちゃんが、気持ち良くさせたいだけだから」
「アッ!」
話しながら下着の中に手が侵入し、感じ濡れている膣につぷりと中指を入れられてしまった。
「おーおー。今日も良い濡れ具合だなぁ。兄ちゃんにこんなに感じてくれてるなんて、本当に嬉しいねぇ」
「アッ……だめっ……お兄ちゃんっ……ァんっ!」
くちゅくちゅと腟内を掻き乱す指はいつの間にか二本になっていて、バラバラに動いて体内を弄りまわす。
長い指は身体の奥まで触ってくるので、弱い所も女の大切な入口も全部触れられてしまっている。
「イイ声でいっぱい鳴いてよ。兄ちゃんはその声を聞きたいんだからさ」
「ンンっ!」
ぐちゅぐちゅと掻き乱され、絶頂へと誘われていく。学校だし、脱いでいる訳でもないのだから、イきたくない。
でもこの腕に抱かれて、低い声で囁かれたりなんてしたら、実兄であろうが好きな男である。
イかない訳がない。
「アッ……あぁん !! 」
ビクン、と身体が跳ね、下着を濡らしてしまう程にイかされてしまった。
肩で息をしていると、兄である鉄朗が額にキスをして愛情表現をしているのだった。
黒尾兄妹が性的な関係になったのは、今から三年前。
鉄朗が高校生になるのと同時に、まるで当たり前の様に、強制的に始まった。
大好きなお兄ちゃん、から好きな男性、へ気持ちが変わるのは少し時間を要したが、変わってからはそれが昔からの感情なのだと錯覚出来ていた。
「……ふぁっ…………」
イった腟内から指を抜き取り、愛しい妹の体液で汚れる指を鉄朗は綺麗に舐めとっていた。
妹の女を何時でも独り占めする事が出来る兄の立場は、この上なく都合が良かった。