第8章 近親相姦シリーズ 宮兄弟の場合
前と後ろを同時に攻められ続け、何時意識を失うてもうたのか分からへん位に、三人で繋がっとった。
意識を手放す直前に、二人の会話が聞こえとった様な気がした。
「サム、自分ほんまはコイツとセックスしたかっただけやろ?」
「ツム、そら自分も同じやろ?双子で揃うて妹とセックスしとうてしゃあないやら、俺らクソやな」
「しゃーないやろ。コイツがええ女に育つから、他の男に渡したくないねん」
「同意見や。俺らの妹は俺らだけのモンや」
◆
あの日から一週間が過ぎた。
もしかしたら悪い夢でも見とったのか思たけど、下半身の違和感が数日間無くならへんかったさかい、現実やったのや思う。
兄妹やのに何でツム兄もサム兄もあんな事をしてきたのか、どないしても分からへん。
女の子に人気の二人が、異性に困る訳があらへんのに。
「…………」
あの日の事を思い出すだけで、顔は赤なるし、身体はけったいな感じになる。
考え込み過ぎてフラフラしとって、注意力も散漫やったのかもわからへん。
背後に人がおるのに全く気が付かへんかった。
「そんな歩き方しとったら危ないやろ?」
ガバッと背後から抱きつかれて、心臓が飛び出すか思う位に驚いた。
「ツム兄 !? 」
「どないした?」
何時もと変わらへんツム兄の様子に困惑してると、両頬を掴まれキスされた。
「んっ……」
最初は触れる程度やったのに、どんどん長なっていき、舌が口内に入ってきて舌を絡め取られた。
ちゅくちゅくとキスをしてると、ツム兄の手ぇ服の中に入ってきて胸を揉んできた。
「そこまでや」
その声が聞こえるのと同時に後ろに身体を引かれ、ポスっと後頭部がサム兄の胸元にあたった。
「サム兄……」
見上げながら名前を呼ぶと、今度はサム兄にキスをされた。
せやけどすぐに離れてうちを抱きしめながら、サム兄はツム兄に言うとった。
「そう言う事をする時は抜け駆け禁止、って決めたやろ?」
「あー、はいはい」
ツム兄は溜息を付いてから、うちの頬を撫でながらに言う。