第4章 月島蛍夢 独占欲の痕
「やっ……アッ……」
「後ろ……気持ちイイんだよね?奥まで挿入(はい)るんだっけ?」
「んっアッ奥っ!」
深い所まで挿入(はい)っていき、激しく喘ぐので、挿入の動きに合わせて揺れる乳房を揉んで、喘ぎ声を堪能する。
「やっ……アッアッ……け、いっ……蛍っ……」
「もっと厭らしい声で、僕の事呼んでよ」
「ふわっ……蛍っ……け、い……け、いっ!」
「好きだよ、その声」
乳房と膣、両方を同時に攻めながら、月島は自分が気持ち良くなりたくて、動きを止めずにいる。
高校生でこんなに頻繁にセックスしていていいのか、とらふと思う事がある。
部の皆、特に山口は自主練をしていると言うのに、自分はその間に彼女を部屋に呼び出して、激しく犯していていいのだろうか、と。
周り程バレーボールに対して熱意がないとは言え、練習する時間がある位ならばセックスしたいと思ってしまう自分は変態だ、と自嘲した。
「蛍っ……奥っ……激しいよっ……アッアッ……」
行為の激しさに音を上げてくるので、わざと激しさを増してやる。
「ああああっ!」
一緒にイくのも良いけど、先に一人イかせるのもまた反応が良くて、虐めたくなる。
激しく、穿く動きを休めずにいたけれど、ふと視界に入った綺麗な背中を見たら疼いた。
チュッ
乳房を揉む手を止め、腰は撃ち付け続けながら、背中にも紅い痕を付けていく。
背中にもキスマークを散らばらせる事が出来、前も後ろも所有印があり、その姿に月島は満足した。
幼馴染の少女の姿も、彼女の女の姿も、自分だけのモノだと今日も独占していく。
「アッアッアッ!」
喘ぎ声を聞きながら、二度目の絶頂を迎えた。
「…………」
二回連続の行為に意識が飛びそうになっている姿を見てから、そっと首筋に吸い付いた。
そっと口を離すと服で隠す事が出来ない位置に、くっきりとキスマークが出来た。
独占欲の痕を満足気に月島は眺めて、性行為の余韻に浸る事にするのだった。
(2021,4,15 飛原櫻)