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魅せられて【鬼滅の刃/宇髄天元】

第2章 二人の生活


「おはようございます、音柱様。」
朝になり、宇髄が起きて台所に向かうとすでにひなたがいた。
「すぐに朝餉のご用意が出来ますので、座ってお待ちください。」
「あぁ、、、」
味噌汁のいい香りに遮られ、宇髄は少女に何も言えずに踵を返した。

「、、、うまいな。」
味噌汁を一口飲んで、宇髄は思わずそんな言葉をこぼす。
「お口に合って良かったです。まだありますので、良ければ召し上がってください。」
ひなたはお茶の入った湯呑みを置いた。
料理もうまい、洗濯も完璧、掃除も隅々まで行き届いている。
少女が家事が得意だと言ったのは本当だった。
「音柱様、私、夕方から任務で出ます。音柱様の本日のご予定は?」
「今日は雑用だけだから、夕方には帰る予定だ。」
「かしこまりました。夕餉はいかがいたしますか?」
「食べてくる。用意しなくていい。」
「かしこまりました。」
宇髄はひなたを見た。
長い髪はきちんと一つにまとめられ、赤いリボンが結えてある。
やや茶色がかった色は、瞳も同じだった。
最初がああだったので、常識はずれの少女だと思ってたいたが、一緒に生活していてそうではないと気づいた。

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