第5章 少女の才能
最近、宇髄は休みの日でも家にいる事が多い。
愛しい少女がいるからだ。
庭で鍛錬を始めれば、愛しい少女は何をしてても駆けつけて、初めて会った時と変わらずに、キラキラとした瞳で宇髄を見つめてくる。
それが宇髄は何よりも嬉しかった。もちろん、顔には出さないが。
「音柱様、冷えたお茶をお持ちしました。ご休憩されてはいかがですか?」
ひなたにそう声をかけられ、宇髄は隣に腰を下ろした。
「たまには稽古つけてやろうか?」
宇髄は思いついて、ひなたにそう言った。
「、、、本当ですか?」
宇髄がうなづくと、ひなたはキラキラした瞳を一層キラキラさせて、
「刀取ってきます。」
と自室へと走って行った。