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【呪術廻戦】抱きしめてそばにいて

第8章 指名



「悟ッ」


傑がすぐさま呪霊に敵を飲み込ませ、悟へと駆け寄る。


「問題ない。術式は間に合わなかったけど内臓は避けたし、その後呪力で強化して刃をどこにも引かせなかった。ニットのセーターに安全ピン通したみたいなもんだよ、マジで問題ない」



いくら悟でもそんなわけ……ッ



「天内優先、アイツの相手は俺がする。傑達は先に天元様の所に行ってくれ」



悟の言う通り、これは任務だ。理子ちゃんを天元様の基へ送り届ける事を何よりも最優先しなければならない。



「油断するなよッ」


「悟!すぐに戻るからねッ」



手のひらが汗でベタつく。緊張感と悟の怪我への不安からだろう。


あの敵の存在に私達が誰一人気付けなかったッ



「誰に言ってんだよ」



悟の頬には汗がつたっている。しかしニヤリと笑うと、ゆっくりとサングラスを外した。



理子ちゃんを無事に送り届け、早く悟の元へ戻らないとッ



私達は天元様の元へと走り出した。



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