第30章 紙切れ一枚
「先生とリンさんが結婚…」
「しゃけしゃけ」
「悟って結婚とか出来たんだな、リンさん苦労しそう」
「おい真希失礼だぞ、リンに」
「いやいや、失礼なのは僕に対してね」
生徒達はそれぞれリアクションを取った後、悟を見てから私を見て「まぁでもめでたいな」「うん!先生もリンさんもおめでとうございます!」「悟〜リンを幸せにしなかったら正道にチクるからなー」「ツナマヨ!」と可愛らしい笑顔を向けてくれた。
「いや〜やっぱり僕の生徒達は可愛いな〜」
「そうだね!本当可愛い。ありがとう皆んな」
私と悟もそれにつられるようにしてニコニコと微笑めば、何だかとても幸せな気分になった。
ここにもいた、私達の結婚を祝ってくれる人たちが。応援してくれる可愛い子達が。
そのあとは、次の任務の迎えが来るまでの1時間、きっちり憂太君と刀での特訓を行った。
それにしても優太君、本当に強くなったなぁ。動きも早くなったし体力も付いてきた。
若者の成長スピードはすごいや、私も負けないように頑張らないと。