• テキストサイズ

【呪術廻戦】抱きしめてそばにいて

第24章 引越し



私はその悟の言葉にブンブンと大きく顔を横に振る。



私が悪い…嫌いになんてなるはずがない。




「嫌いにならない…よ…でもっ…さとる…こわかっ…たぁ…」



「そうだよね、僕怖かったよね、ごめんね」




悟は私を優しく包み込むと、ぎゅっと背中に回した手へ力を込める。




「あと…人前で…キスした…のもっ…イヤ…だったぁ…」



か細い声を出しながらぽろぽろと落ちていく涙を、悟は眉を垂れ下がながら一つずつ拭き取ってくれる。



「うん、そうだよね…リンが嫌がる事してごめん」



「こんな…ッ…ところで…あんなこと…するの、も…イヤだったよ…」



「嫌だったよね、ごめんね、本当にごめん」



私の身体をすっぽりと包んでいる悟は、私を宥めるようにして背中を優しくさすると、そのまま私の首元へと顔を埋めた。



「だけど…私もっ…ごめ…なさい」



「リンは悪くない、全部僕のくだらない嫉妬。僕がリンを他の男に取られたくなくて…見せたくなくて…いつも全然余裕がないんだ…」



/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp