第24章 引越し
コンビニでサンドイッチとヨーグルト、それに紅茶を買い家に帰る。そして実感する…
玄関を開けてふわっと香ってきたのは安心する悟の部屋の香り。
あぁ、私今日からここに住むんだ。悟と一緒に生活していくんだ。
少し前までなら想像もできなかったこの日常。だけとそれがこれからは当たり前になっていく。
そんなことを考えてたら何か早く悟に会いたくなってきちゃったな。あと30分くらいしたら帰ってくるかなぁ。
ご飯を食べ終わりソファーでゴロゴロとしていると、玄関の方からバタンっと音が聞こえてきて、しばらくするとリビングのドアがガチャっと開く。
「リンちゃんただいまー♡♡」
目隠しをしていても良くわかるほど、笑顔でリビングに入ってきた悟は、ソファーに座っていた私を後ろからぎゅっと抱きしめる。
「おかえりなさい、任務お疲れ様〜」
私の首元に回されている悟の腕に手を当てながら笑顔で振り向くと、悟はニッコリと微笑みながらさらに抱きしめる力を強めた。
「あー、今日からこれが毎日出来ると思うとヤバイなぁ〜幸せ〜」
「私も悟にこれから毎日おかえりって言えるの嬉しいな、それに悟に毎日会えるのも嬉しぃ。今まで隣に住んでても結構会えなくて寂しかったからなぁ」
「やめて!僕そんな事言われたら興奮しちゃうから!襲いたくなるから!」
正直いつもいつも悟の興奮ポイントが分からない。そんな興奮させてしまうような言葉は言ってるつもりないのに。
「でもリンちゃんとイチャイチャラブラブするのは夜にたーっぷりとっとくとして、僕はとりあえずシャワー浴びて着替えてくるねっ」
「うん、いってらっしゃい。ゆっくりで良いからねー」
悟は上着を脱ぎながら早々とリビングを出て行くと、そのまま浴室へと向かった。