第23章 待ちきれなくて
そしてそのままゆっくりと悟の熱い手が私の服の中へと入ってくる。
ちゅっと音を立て、私の唇へと軽いキスをすれば、そのまま優しく唇を割って悟の舌が私の口内へと侵入してきた。
「……んっ…」
くちゅくちゅといやらしい水音を立てながら、悟によって私の口の中が熱くトロトロにされていく。
それに合わせるようにして、悟の手が私の腰回りを…そして腹部を撫で回したあとそっと下着へと手がかけられる。
私はそれにピクリと反応すると、目を開け私の下着に触れていた悟の手をパシッと掴んだ。
そんな私を不思議に思ったのか、悟は深いキスを続けたままうっすらと瞳を開ける。
しばらくして解放された唇に、はぁはぁと息を切らせながら話し始めれば、悟はそんな私に目を見開いた。
「今日はダメ」
「…え?何で?僕めちゃくちゃやる気満々なんですけど」
「だって悟疲れてるでしょ?」
「平気だよ!むしろリンに触れられない方がよっぽどストレス溜まる」
「それでもだめ、だってクマ凄いもん。早く寝ないと」
「嘘でしょ!もう僕こんなよ?コレをどうしろと!?」
悟は布団をバサッと退けると、自分の下半身を指差してから私を泣きそうな顔で見つめてくる。その顔に…一瞬揺らぎそうになる気持ちをグッと堪えた。
「そんな事言ったってダメだってば、私は悟が心配なの」
「僕を心配してくれるのは嬉しいけど、僕の悟君の事も心配してよ!」
「そこは大人なんだから我慢して下さいと悟君にお伝えください」
「え〜酷いー!この二日間ずっとリンに触りたいの我慢してたのに!!」
私だってそうだ、出来る事ならもっとくっつきたい。でも…本当に悟が心配なんだ。こんな疲れた顔をして…寝ていないのにこんな遠くまで来てくれて無理をさせてしまった事がやっぱり申し訳ない。早く寝て疲れをとってほしい。
「悟…お願い、休んで?」
私は心配の眼差しを向け悟を見つめると、悟は眉間にシワをよせ悩んだ顔をしたあと「…わかった…そのかわり」と言葉を続け
「リンから僕に、めっちゃエッチで濃厚なキスして!!」
なんて事を言い始めた。