第22章 揉め事
「しかもそんな事言ったら悟だってこの前補助監督の宮野さんと笑いながら話してたじゃん!宮野さん目ハートにしてたよ!絶対悟の事狙ってるから!!」
「あんなのただの仕事の付き合いでしょうが!つーか見てたなら何で声かけないわけ?そう思ってたならスルーとかあり得ないでしょ!!僕なら絶対間に割って入るし!」
そんな感じでどんどん話は逸れながらも、お互いのイライラはヒートアップしていき…
「悟ちょっとめんどくさいよ!大人なんだからもうちょっと落ち着いた考え持ってよ!」
「それはオマエがすきだらけだからだろ!僕にこんな事言われたくないならもっと危機感持てよ!てゆうか僕の嫉妬が面倒くさい??よく恋人に向かって面倒くさいとか言えるね!そんな事いうなら監禁すんぞッ」
「監禁!?何で私が監禁されるのさ!!もう悟なんて知らない!!」
「僕だってリンの事なんか知らないよ!!七海と出張でも男と呑みでも行ってきたら良いじゃん!!」
「「ふんっ!!」」とまるで小学生みたいに、私達はお互いから視線を逸らすと、そのまま私は悟の部屋を出て行った。