第19章 長年の気持ち
静かな寝室には、私と悟が口付けるクチュクチュとやらしい水音と互いの熱い呼吸音だけが響き渡る。
私の頬に片手で触れながら、反対の手はゆっくりと私の腰回りを器用に撫でる悟の手に、思わず身体が反応しピクリと小さく跳ねた。
「…リン、可愛いっ…」
唇を離した合間にハァハァと息をする余裕がない悟の表情は、いつも余裕気な彼からは想像も出来なくて…思わず私の身体がゾクリと震える。
「…ッリン、大好きだよ」
「…わた…しも…ふっ、大好きッ…」
悟は私の腰回りを撫でていた手を、少しずつ上へと上げていくと。Tシャツの中へと滑り込ませた。
すると、私のブラジャーの上からそっと胸へと優しく触れる。
「……ふぁッ…」
突然の甘い刺激にそう声を上げると、目を細め色っぽく私を見下ろす悟が動きを止める。
「ヤベェ…一瞬理性飛んでた」
私の服の中から手を離した悟は、覆いかぶさっていた身体をゆっくりと起こす。
「…さと…る?」
いきなり離れていってしまった悟に寂しさを覚え、眉をひそめ悟を見上げると。
「やめて、その顔…可愛いすぎるから。我慢出来なくなるでしょ」
私に跨っていた身体を離そうとする悟、その瞬間ゴリッと私の太ももあたりに触れた何か。
そちらへ顔を向ければ…あきらかに大きくなっている悟のソレ…
私はその光景に一気に赤面すると
「リンちゃん顔真っ赤、僕だって男なんだから好きな子とこんなエロいキスしてたらこうなっちゃうよ」と言ってニヤリと笑う。
「わざわざそういうの言わなくて良いからっ」
恥ずかしがる私に、悟はやっぱり意地悪気に笑った。