第3章 初めての
「つーか、かなりの呪霊の数だったし。開園前に終わらせようと頑張った証拠じゃね?」
隣にいる私の髪を、何故かクルクルとイジりながらそんな事を言う悟は、どっからどう見ても反省している様子はない…。
「お前なら、あんな壊し方をしなくても祓えたはずだ」
確かに…。
「だって面倒でさ。ちまちまやるのは趣味じゃないんだよね」
まぁそうだよね。悟だもんね。思わずそんな事を思ってしまう。
いつもながら態度の悪い悟に、夜蛾先生はついに痺れを切らしたのか私達を恐ろしい表情で睨み上げると。
「そうか、そんなに罰を与えられたいようだな」