第3章 初めての
「確かに言ったよな」
「……はい、言いました」
「なら何故あんな事になった」
「えーっと…その…少しぶつかったくらいのつもりだったんですが…」
目の前には青筋を立てる夜蛾先生。
「おい悟ッ!お前は話を聞いてるのか!!」
その前には正座する私と、あぐらをかいている悟。
「へーい、聞いてますよ〜」
「ちょっ悟!態度!!」
あの遊園地での任務から数日後、出張から帰ってきた夜蛾先生に私達は呼び出され。今まさにこっ酷く怒られている所だ。
何故なら新しく出来たばかりの遊園地を破壊し、営業停止にしてしまったからだ…。
私は噴水を二つ壊したくらいでまだマシな方…なんと悟はメインアトラクションのお城を半壊させていたのだ。
「お前…よくもそんな態度で…ッ」
「悟!謝りなよ!ヤバイってこのままじゃ私達」