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【呪術廻戦】抱きしめてそばにいて

第2章 合同任務



その後灰原君と合流してから硝子の元へと行くと、硝子は私を驚いたように見た後爆笑していた。




まぁこれだけびしょびしょなら笑えるよね。悟にもお風呂入ったのかとか言われたくらいだし。




結構、あまりの私のずぶ濡れ具合に遊園地で遊ぶのは中止になり。補助監督の運転する小型バスに乗り込むと、悟が私の隣にドサッと音を立てて座り込む。




「悟、隣に座ったら悟まで濡れちゃうよ」




「ならもうさ、濡れた服全部脱いで俺の学ラン一枚で良いんじゃね?」




「は?何言ってるの、変態ッ」




「いやいや本気で、お前風邪引くって。だからほら、脱いどこーぜ」




悟はケラケラと笑いながら私の服に手をかける。




「ちょっ!ストップ!それもはやセクハラだから!!」



「ククっ、冗談だろーが」





本気で抵抗を始めた私に、悟は可笑そうに笑いパッと手を胸の前に開いて離した。




私は悟にからかわれないように、肩にかけていた悟の学ランに手を通してボタンをしめる。




そしてふと思う。




「悟の服って良い匂いするよね」




明らかに私の学ランよりも大きい悟の学ラン。その袖口を鼻の前に寄せてスンスンと嗅ぎながら隣の悟を見上げる。




七海君とは違う、悟の香り。




「はぁ!?」




悟は窓越しに頬杖をついてた腕をズルッと落とし、その勢いでサングラスもズレる。その隙間から見えた碧色の瞳が大きく見開かれ驚いた表情で私に顔を向けた。




「悟ってさぁ、いつも良い匂いするんだよね〜羨ましぃ」




フフッと笑ってもう一度袖口に鼻をくっ付けると、悟は大袈裟なほど大きな溜息を落として両手で顔を覆い項垂れる。




「はぁぁあー、俺もう嫌だ…こんな毎日…」




そうブツブツと呟かれる言葉に、後ろの席からひょっこりと顔を出した硝子が「五条お気の毒だわ〜」なんて言っている。


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