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【呪術廻戦】抱きしめてそばにいて
第11章 初夏の乾き
「……は?」
そんな悟の気の抜けた声が廊下に響く。
悟は驚いた表情を元に戻すと、強く握っていた私の腕を離した。
「私の事守れないって…私は守って欲しいなんて思ってない。ただ七海君がそばに居てくれるだけで良かったのにッ…」
止まっていた涙が再び溢れ出す。
「……ずっと一緒にいるって…約束したのに…ね…」
そうポツリと呟いた言葉は、私と悟の立つ静かな廊下へと消えていった…
幸せは…こんなにも簡単に日常を変えていく。
こんなにも呆気なく
それぞれの気持ちを取り残して………
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