• テキストサイズ

【呪術廻戦】抱きしめてそばにいて

第9章 少しの変化



「まぁな」


「うわぁ、さすが悟」



思わず驚きを隠せない私に、目の前の硝子が小さく笑う。



「まぁ今まで私が散々アドバイスしたんだから、そろそろ出来てくれなきゃ困るけど。しかもこいつが自分以外に反転術式使えたのはその一回だけ、あとは何度試しても出来なかった。自分には出来るのにね」


「いや、オマエのアドバイスって。ひゅーってやってひょい!だけだろ。まぁあの時リンに使えたのが奇跡だったんだろ」


「確かに硝子のは、丁寧なアドバイスとは言えなかったね。まぁその奇跡を起こした理由としては愛の力が有力かな」


「五条がセンスなかっただけじゃん?しかも愛の力とかウケる。夏油そういうの信じる系なんだ」



「悟が出来たの一回だけなんだ…じゃあ本当に奇跡だったんだね…ありがとう。というか反転術式に奇跡とかあるんだね」



「いや、愛の力はスルーかよ」





そんな三人の言い合いに、思わずクスクスと笑ってしまう。


いつもの皆なだ。悟と傑が少し違って見えたのは…きっと今回の事に色々思う事があったのかもしれない。




もちろんそれは、私だってそうだ。





だけどこうして言い合いをしている姿は、いつものままで、どこか胸がホッとする。








……だからこの時の私は気が付いていなかった。



この時から少しずつ変わっていった小さな変化に…





少しずつ



少しずつ





変わっていく……





私達の思いに……




/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp