第5章 ★ベッドの上のお手伝い
頭が何かに当たっていて、それを確認するためにゆっくり顔を上げると、そこにいたのは五条先生で! すぐそばで眠っている。
私は五条先生の胸に、まるで甘えるみたいに頭をすり寄せ、横になっていた。大きな体にすっぽり包まれるようにして、前の晩と同じように背中に腕を回されて、五条先生は私を抱き抱えて眠っている!
「いやぁああ!」
「……なに!? なになにどうしたの」
私の一叫で先生の目が開いた。「寝起きから声、大きすぎ」って言うけど、それはつまり、夜も声、出してたってこと? 喘ぎまくってたってこと?
慌てて自分の着衣を確認する。服は……着てる。うん、大丈夫、落ち着け私。ささっと五条先生から距離を取ってダブルベッドの端まで移動した。先生は眠たそうに目を擦る。
「なに? 睨んでるみたいだけど僕なんかした?」
「してないって言える?」
「あ゛抱きしめて寝てたこと? 2回目だから分かってると思うけどさ、そのガムテープのライン超えて転がってきたのは千愛だからね」