第5章 ★ベッドの上のお手伝い
「やだもう、意地悪しないで」
「罰ゲームに今度は千愛から腰、揺らしてね」
「ちょっと、先生、もう終わり」
「ナナミーン、ななみぃーーーん! 行かないで。いや、いやだぁぁあ――」
"――ぁあああああ!"
自身の叫び声と共に、ハッと視界が切り替わった。
夜明けの到来を告げるような白んだ室内で、ギシギシ軋む音が聞こえない穏やかなベッドの上に横たわっている自分に気がつく。
頭の中は靄がかかったような、はっきりしないぼんやりした状態だ。何がどうなっているのかと軽く目を動かすと、オフホワイトの布地が見えて、シトラスのいい香りに包まれてる。