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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第18章 for the future


 この世界がたとえ、あの世界にあった呪術廻戦という漫画で司られているのだとしても、私はやっぱりひとりひとりの信条が原作者を突き動かしているのだと思う。

 悟は死なない。
 未来を、夢を、置き去りにして死んだりしない。




 玄関の外に出た悟に付いて、私も屋外に出る。日光が降り注いで付けていた呪具のネックレスが珍しくキラッと反射した。

 そっと胸に手を当てる。

「悟を守ってください」

 呪具としての効力はとっくに失っているけど、どういうわけか自ずと祈りをこめた。

 今日は空中を使って高専に向かうらしい。迎えの車は来ていない。なので、悟が術式で移動できる座標まで二人で並んで歩いた。

「そういや冥さんが中継するらしいよ」

「そうなの……」

「見にくる?」

「どうしよっかな」

 そう言って足を止めて少し考え込んでいると、突然悟が私の体を抱き寄せた。


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