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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第17章 帰還


 万愛が完全に元の姿でウェディングドレスを着てこの世界に戻っていた事から、転生とは逆方向の軸に、無為転変が行われる前まで巻き戻したと考えられる。

 もし時間の流れを遡れる術式を使えるのだとしたらそれは特級相当の呪術に値する。術師に強い縛りが課せられていてもおかしくない。

 更にこの呪具は特殊な効果を持っていて、脳の構造を一時的に保管できる媒体にもなっていると書いてあった。

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 分かりやすく申しますと、外付けハードディスクのような役割を果たしています。万愛さんが呪膜で保護した記憶を一時的に呪具内に保存し、時間干渉系の術式が行使された後に、再び脳内に再インストールされるようなプログラミングが仕込まれていたと思われます。
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 まさに万愛のためだけに作られたような呪具だ。万愛の記憶を守るために。

 僕はこれまでの情報を総括した。

 これだけの呪具を作れるというのは相当腕のいい呪具職人じゃないと無理だ。該当する人物はそう多くはいない。

 そして万愛の母親もその数少ない人物の一人……特級呪具を作れる才の持ち主だった。得意先は加茂家。

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