第15章 ★止まらない熱情
悟は私を肩越しに振り向かせ、唇に優しくキスを落とした。そして私を抱きかかえて湯船に浸かる。
脚の間に座らせて後ろから抱きしめられる体勢になった。胸板に頭を預けると、心臓の鼓動が伝わってきて心地いい。
悟が私の肩口に顎を乗せて言った。
「はぁーあ、中出したまんないね」
「もぅ、いつもこんなセックスしてたの? あんまり覚えてないな」
「いや、中に出すのは初めて」
「え?」
「万愛にやったことないよ。千愛が初めて」
「な! なにそれ」
「万愛は自分の術式にビビってて慎重だったからね。エッチの最中に興奮して術式が発動したらどうするのーなんて言って、ゴムつけないとシなかったよ」
「やだ! 信じらんない。騙したー」
「騙してはないよ。喜んでたじゃん。それが君の正直な気持ちでしょ。万愛は気持ちをセーブしてたんだろうね、僕とほんとは子作りセックスしたかったんだろうね」
「バカバカ、どエッチ!」
「千愛もエッチじゃん。おちんちん好きーって2回もさー。万愛から一度も聞いたことないね」
「なっ! もう、もうっ!」
「万愛の本来の姿を知れて嬉しいよ」
反撃しても切り返されて全敗だ。悔しい。
でも仕方ない。
だって私はこんな悟が大好きなのだから。