第15章 ★止まらない熱情
だけど、そんな私の期待とは裏腹に、悟はなかなかそこに触れようとはしなかった。
くるくると回り続ける円は少しずつ小さくなり、ついに! というところで、尖りの上に乗っかった泡に触れて終わる。
求めていた刺激を寸止めにされて、僅かに下唇を突き出すと、彼はふっと口元を緩ませて、私の顔を覗き込んできた。
「乳首、触ってほしい?」
「……いじわるな質問」
「好きな女の子ほどいじめたくなるってね、昔から言うでしょ」
「クソガキじゃん。だったら私もやり返すよ」
泡をたっぷり手に取って悟の厚い胸板に手のひらを押し当てた。そのまま彼の胸元の小さな突起に爪を立てる。
「……っ、ん」
悟が小さく呻き声をあげた。
カリッカリッと引っ掻いたり、押し潰したりしているとどんどん硬くなっていく。
泡を盛ってくにくにと先端を弄ると、悟は上を向いて熱い息を吐いた。
――なんか……めちゃめちゃ色っぽい。もっと見たくて、指をそのまま動かしていると、悟が突然私を見下ろす。
ブルーの瞳を妖しく光らせている。