第15章 ★止まらない熱情
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湯気がこもる浴室。
言わずもがな悟のペースに乗せられて、私は全身を泡だらけにされて隅々まで洗われていた。
彼の大きな手で、少し角張った指先で、体のラインを確かめるように肌をなぞられると、ぞくぞくして時々身体がビクンと反応する。変な声が出そうになるのを我慢するのに必死だ。
胸の先端にはホイップみたいな泡がツンっと乗っていて、今、その周りを人差し指でクルクルと撫でられている。
これは洗っているというのだろうか。乳輪付近をなぞられているとしか思えない。
くすぐったいような、むずむずするような感覚に堪えきれず「もうそこいいよ」と言うと「まーだ」と返されてまた同じ動作を繰り返される。
何度も繰り返されているうちに、だんだん気持ちよくなってきてしまった。
その指先が徐々に中心へと近付くと、早くその丸い小石のような先端に辿り着いて! なんて思ってしまう自分がいるんだからどうしようもない。