第15章 ★止まらない熱情
「答えないとまたキスしちゃうよ〜」
色っぽい目で見つめてくるのは絶対わざとだ。完全に悟にマウントとられてる。でも、新生万愛は負けないんだから!
艶やかに光る悟の下唇を私もそうっと人差し指でなぞった。
「悟の唇、思い出したけど……まだ足りないかも」
「ふっ……じゃあ、もっと僕を感じさせてあげる」
不敵な笑みを浮かべて、彼がもう一度鼻先を傾けてきた――遠い日の恋人の面影が重なる。
これはまだ付き合い始めて数ヶ月くらいの頃……悟が私を初めて喰らい尽くした時の顔だ。
顎をクイっと持ち上げられて、私は観念して彼の熱っぽい唇を受け入れた。