第15章 ★止まらない熱情
「んっ、ふぅ……ん」
甘ったるい声を上げるのを抑える事が出来ない。
悟の唇はマシュマロみたいに柔らかくて、軽く触れられただけでも蕩けてしまいそうになるのに、まるで私の唇を味わうかのように何度も何度も角度を変えては啄み、時には食むような動きをする。
それだけで私は骨抜き状態になってしまい、悟のなすがままだ。
息苦しくなってほんの少し口を開ければ、待ち構えていたかのように長い舌が歯列を割って入り込んでくる。
上顎の裏を舌先でゆっくりなぞられると、腰の奥がきゅんと疼いた。
「ぁあッ……ふうぅん!」
自分の口から出たとは思えない艶めかしい声が鼓膜を震わせる。
キスだけでおかしくなってしまいそうで、彼の胸板を押し返してみたけどびくともしない。
それどころかその手を一纏めにされて、頭の上に抑え付けられてしまった。