第14章 再会
着替えを済ませ、カチャリとドアを開け、ベッドに腰掛けていた五条先生にちらっと見せる。
「どう? やっぱり裾が長いよね。私よりも背の高い女性に作られた一品ものって感じ」
「……」
"いいじゃなーい"なんて、テンション高めに褒めちぎられるかと思っていたけど、意外にも五条先生は黙って私を見ているだけだった。
何も言わないのは流石に凹む。いまいちなんだろうな。
「チビだし似合わないよね。ごめん、脱ぐ」
そそくさと洗面室に戻ろうとすると、後ろ手をさっと掴まれた。振り返ると五条先生が珍しく照れたような顔を見せる。
「その逆。見惚れちゃってさ、あまりに綺麗で言葉が出なかったよ」
「そう……ですか。ありがと」
真面目に言うからなんか調子狂っちゃう。私まで照れてしまって、ほんの少しはにかんでお礼を言った。