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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第14章 再会


 どこか懐かしい子守唄のようなスミレさんの歌声を聞きながらコンビニを過ぎ、お団子屋さんの前を通る。今日は雨だから軒先に団子は置かれていない。

 店の奥に目をやると店番のおばあちゃんが座っているのが見えた。

 私と五条先生を子持ちの夫婦だと勘違いしたおばあちゃん。今はお団子を一本しか買わない私のことをどう思ってるんだろうな……。
 
「団子ほしいの?」

 私の視線の先を追ったのかスミレさんが訊ねてきた。
 
「あ、いえ」

「ジョーは甘いの好きだったもんね」

「はい?」

 突然出て来たその名前に、変に声が上ずってしまった。スミレさんは何食わぬ顔をしているけど、きっと私の様子を伺っている。

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