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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第13章 ハロウィンの花嫁


 迎えの補助監督が到着したのはそれからすぐだ。

 私の家に置いてあった予備の制服に着替え、サングラスからアイマスクに付け替えた悟は、じゃ、と軽く手を上げて渋谷へと向かった。

 玄関から出て行く際にドアの隙間から見えた補助監督さんが、ひどく深刻な顔をしていたのがやけに気になったけど、最強が行くのだからすぐに呪いは祓われるだろうと二人の背中を見送った。
 


 慌ただしかったのも束の間、ひとりぽつんと部屋に佇む。口論した後だからか、余計に部屋の中がしんと静まり返ったように感じる。

 まるで嵐の前の静けさみたいに、渋谷で何か大きな惨事が起きるんじゃないかと妙な胸騒ぎがした。

 そもそも敵が五条悟を呼びつけるなんて殺してくれと言ってるようなものだ。何かおかしい気がする。


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