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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第12章 ファーストキス


 緊密な関係の政治家もいて、女の父親もそれに該当していた。

 単刀直入にいえば、その女が、悟に一方的に恋心を募らせて結婚を望み、私の存在を知って別れさせようと計画を企てたみたいだ。

 仲間たちに私を襲わせて、その恥ずかしい姿を呪術界にばら撒くという。

 そんな脅しと暴行、そして手切れ金で私は悟から身を引くと考えていたようだ。

 私は呪術が使えないし、とてもちっぽけな存在だからなんて事ないと思ったのだろう。

 目隠しされて連れ込まれた先は、港近くの倉庫だった。

 懸命に抵抗したけど、護身術くらいしか習得していない私が、呪術を扱う男たちに勝てるわけもなく、手足を拘束され椅子に縛り付けられて、主犯の女と向き合わされる。

「顔は殴っちゃダメよー。映像にレイプ感が出ちゃうから。自然にこの女が男遊びしてる風にするんだから」

 汚らわしい言葉に身の毛がよだつ。


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