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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第12章 ファーストキス


「万愛はそういうとこあるからなー」

「だって……」

「危なっかしいんだよ。ちゃんと言わなきゃわかんない?」

「……?」

「ガキん時から万愛は僕の特別なの。命をかけても守りたいって思う大切な存在なんだよ」

 突然降ってきた甘い言葉に息を飲む。驚いて何も言えないまま見つめ返していると、悟はふっと優しく笑った。
 
「それにオマエは術式なんか使わなくてもいつも僕を助けてんじゃん? なーんか癒されるし、変顔も話も面白いしね。んで僕が重たいもん抱えたときは側にいる。絶妙な距離感でね」
 
 そっと悟がサングラスを外した。白く長いまつ毛が影を落として、青みを帯びた瞳でじっと見つめてくる。

 まるで私の魂まで見つめているようで、吸い込まれそうなほど綺麗で、息をするのを忘れそうになった。


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